負けないようにする
コロナ禍。多分以前のままの僕だったら狂ってたと思うんです。
仕事は以前と同じパフォーマンスを出せと言われる中で、保育園は休みだから仕事と家庭は全部家の中で成立させないといけない。
女性が先に声を上げてますが、子ども(幼児)が100%家にいる状況で、以前と同じパフォーマンスを出すなんて無理なのよ。
さらに(これはもうメンタル的=モチベーションの問題だけなんだが)自分の職場であるテレビは恐竜のように滅びかかってるのが明らかになってる。その中で、通常通りの顔して進めなければいけない。
これね、ぶっちゃけ無理ゲーなんですよ!
で。
この状況で何とか狂わずにいられるのは、筋トレに他ならない。
具体的に言うと、なかやまきんに君の「ザ・きんにくTV」と、シャイニー薊&スマイル井上の「マッスルグリル」。
この二つのマッチョチャンネルを見て筋トレを学び(特になかやまきんに君の解説は最高)、ムカついたり、無理だと思うと思いっきり筋トレをして、「沼」&「マグマ」を時折普段の食事に入れることで肥満を回避。そして彼らの上品かつ穏やかな動画に癒やされて生きています。
10年ほどのテレビ産業人生で破壊されかかっていた健康*1はマッチョ勢のおかげで息を吹き返し、何かあっても筋肉だけは裏切らないことが実証されました。
マッチョの心の広さと強さは世界を救うと思う。
いざとなれば相手を葬れる自信がわいてくるというTestosterone氏の金言に肉体がついてくるように、日々鍛錬です。テレビの息の根なんて止めてやるぜ。
*1:A〜F判定でほぼEかF
テレビ番組という「恐竜」の絶滅
いま急激に、既存のマスメディアが「どうなのよ」と言われることが増えています。あるニュースがインタビュイーの論旨を真逆にする編集をしたりして。
有名人のYouTubeへの移行も本格化してきてますし、メディアとしてはいよいよ終焉か、根本的にあり方が変わる(でも多分その可能性は低い)時期に来ているなと。
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個人的には、テレビ番組はまさに恐竜と同じだと捉えています。
地上の天下を取ったが、徐々に周囲の環境が変わり始めていた(ネットとテレビの広告収入逆転)。そこへ一気に天変地異が起こり(コロナ禍)、絶滅しようとしている、という意味で。
テレビの番組はたいてい、意外なほど重厚長大なワークフローによって成り立っています。ロケから編集・ポスプロに至るまで結構いろんな人間の労力が費やされています。
番組を中心としたテレビ産業が養ってきた人材の裾野は広いです。自分が担当していない番組の担当者と話していると、「そんな仕事もあるの?」と驚かされることが今も年に数回あるぐらい*1。僕が世間知らずなだけかもしれないけど。
要はこの巨大なワークフローの中で生きている人・業者が数多くいる状況です。これは本当。で、このやたらと人を費やす業界の仕事は、コロナ禍でストップがかかっています。事実上制作がストップしている番組も数多い。
例え話に戻ります。
もともと変わりつつあった環境に隕石衝突並みの天変地異が発生し、恐竜は大きく傷つきました。そしてその傷は多分致命傷に近い。
テレビという恐竜はその図体が異常にでかいので、すぐに死ぬことはなかろうと思いますが、遅かれ早かれ傷が化膿し、毒が全身に回り、巨大な図体は腐り、死んでいくことでしょう。
文字にすると、すっごく悲観的だな…。
いや、でもこれは絶対いつか来ます。
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さて、隕石衝突で恐竜が死に絶えるほどの環境激変に耐え抜いたのは、小型の哺乳類だったと言われています。
この恐竜よりも遙かに省エネルギーで生き残れた小型の哺乳類が、まさにYouTubeだったり、その他ライブ配信サービスだったりというものなんじゃないかなと。
僕自身のことに落とし込んで考えると、自分は恐竜の体についた虫を食ってぎりぎり生きている生き物なので、恐竜への依存を何とかやめなくては、ってことなんですよね。
そらまあYouTuberになりゃいいじゃん、って話なんですけど、そこまで毎日ネタも無いし、いちおうまだ恐竜のお世話も残っているので(夏ぐらいまでは続く仕事がある)、みたいなね。自分に言い訳してるだけかもしれないけど。
これから、どう生きていこうかなあと、そんな迷いが毎日降り積もっています。
*1:例えば「リサーチャー」という仕事だけでも恐ろしく範囲が広く、人によってやる仕事の質・方向性が全く違う。
ひとまず自己紹介
シブヤコージといいます。
都内で映像制作・テレビ番組の制作をやっているサラリーマンです。
30代、妻と子の3人家族。
キャリアは10年少々。ADを経て、ディレクターとして何とかやっています。
担当する番組の性質上、俳優・タレント・芸人の方々など、いわゆる有名人と関わることはほとんどありません。一般の方がどう生き、何を考え、感じているのかを記録することが9割以上を占めます。
…と書くとえらく硬派に感じますが、自分のことをドキュメンタリストだなどと言う気持ちはひとつもないです*1。誰しもに言えることで、いろんなことがたまたま重なって、今の立ち位置にいる、といったところ。
具体的な番組の中身については業務上なかなか言えないのですが(言ったら番組が飛んだり、僕の首が飛んだりする)、どこかに何かを残しておきたいと思い立ち、ブログを作ってみました。
まさかなあ…こんな事態になるなんて。という時期にブログ開設です。